指導者門下生、弦楽器の音色響かす/全国から200人集い演奏
10年ぶり宮古島開催/JASTAコンサート
日本弦楽指導者協会(JASTA)全国大会コンサート「JASTA STRING FESTIVAL 2023」が26日、JTAドーム宮古島で開催され、全国から集まった弦楽指導者や門下生約200人が出演し、弦楽器の音色を響かせた。会場には多くの市民や観光客、関係者が詰め掛け、次々と繰り広げられる演奏を堪能した。
同協会は毎年、全国各地でコンサートを開いていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年間休止しており、3年ぶりの開催。宮古島での開催は10年ぶりとなる。
コンサートは8部構成で、初級合奏A、同B、アンサンブル、チェロ合奏、中級合奏A、同B、上級合奏、大合奏と続いた。スタートの初級合奏Aでは多くの子供たちも演奏に加わり、フランス民謡の「キラキラ星変奏曲」でコンサートの雰囲気を盛り上げた。中級合奏Aではヴィヴァルディの「4つのヴァイオリンのための協奏曲」を6人の演奏家が独奏した。
協会理事で全国大会の天野誠実行委員長は「私たちは音楽に携わる者として子供たちが本来持っている強く生きる力をこの島の子供たちが皆、縦横無尽に使いこなしている姿から大きな救いを感じた。ステージ上の子供たち、聴きに来てくれた子供たちの心の中に新しい芽が生まれれば本当にうれしく思う」とあいさつした。
協会の深山尚久会長は3年ぶりの全国大会コンサートの開催を喜び、「音楽を心から愛し、弦楽器を通して一人でも多くの子供たちに心の豊かさを感じ取ってもらおうという熱意の表れが、ここに実現した」と寄せた。