トウガンの収穫最盛期/JA宮古地区専門部会
計画700トン、本土へ出荷
冬春期のトウガンの収穫が最盛期を迎え、JA宮古地区農産物集出荷施設には農家が栽培したトウガンが軽トラックで次々と運び込まれている。収穫は6月いっぱいまで続き、関東、関西方面を中心に全国に出荷される。JAによると出荷計画は700トンを見込んでいる。平均キロ単価は250~270円で推移し、全体の販売額は1億4000万円を目標にしている。
今期は昨年末の長雨や曇天、年明けの寒波などによる影響で小玉傾向だったが2、3月の天候の回復で色艶が良く、形状も安定しており、ほぼ平年並みの品質が予想されている。
早い農家は昨年11月下旬から収穫を始めており、JAによると3月上旬までの出荷実績は約200トン。これから気温が上がり太陽光を吸収したトウガンは、成長スピードも速まり収穫はピークに達する。
JA宮古地区とうがん専門部会の部会員は55人。栽培は上野地区で盛んだが、全体の部会員数は減少傾向で、それに比例して生産量も少なくなっているという。
同部会副部会長の玉寄正希さん(29)はトウガンの栽培を始めて4年。ハウス7棟で、今期は35トンの収穫を目標にしている。「若い人たちがトウガンに興味を持ってほしい。宮古は県の拠点産地に認定されており、生産量は日本一」と話し、有望な農産物であることをアピールした。