強人の祭典、きょう号砲/第37回トライ宮古島大会
4年ぶり、島で1200人のドラマ
第37回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)は16日午前7時に下地与那覇の前浜ビーチを出発、市陸上競技場をゴールとする156㌔で行われる。国内47都道府県と外国人選手11人など1200人が、4年ぶりに開催される令和となって初のレースで「ストロングマン(強人)」の称号を目指してそれぞれのドラマを展開する。
新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりとなる今回大会。通常に比べてバイクとランで距離が短縮されるが、ボランティアと沿道で応援する市民らが宮古島最大のイベントを支え盛り上げる。
スイムは前回同様、与那覇前浜に設定される1周1・5㌔のコースを2周する全長3㌔。午前7時競技開始で、制限時間は同8時50分。
バイクコースは前回の157㌔から123㌔となり34㌔短縮。宮古島東急ホテル&リゾーツをスタート、市陸上競技場ゴールの、池間島を含め島を約1周半回るコース。制限時間は午後2時。
ランコースは、従来の市陸上競技場から城辺保良までを往復する42・195㌔のコースから、1周15㌔の周回コースを2周する30㌔に変更。3種目の合計距離は従来に比べて46・195㌔短い156㌔となる。
それに伴い、最終制限時間も従来の午後8時30分までが、今回は同6時30分に短縮される。
レース展望は、前々回大会で優勝し、通算4度目の優勝を目指す戸原開人選手を軸に同総合2位の西内洋行選手、4位の山本真二選手らが激しいレースを展開する見込みだ。
女子は、前々回大会女子3位の戸原明子選手、5位の太田麻衣子選手らによる優勝争いが予想されている。
4年ぶりの開催と距離短縮がレースにどう影響するのか、注目が集まっている。
出場選手たちは15日、雨の中での最終調整となったが、「4年ぶりなので興奮している」「この雰囲気が懐かしいし最高」などの声が聞かれた。
今回のコース短縮は、新型コロナウイルス感染症対策として、エイドステーションのボランティアが選手に接触する機会を減少させるとともに、食糧部の負担を軽減させることなどが狙い。
開会式、閉会式も行わない。