野菜・果樹販売額6億8000万円/JA10年度実績
野菜軒並み単価高
JAおきなわ宮古地区営農振興センター農産部が2010年度に取り扱った県外出荷野菜・果樹の販売額は、前年度比3814万円(5%)減の6億8092万円となった。昨年12月から今年2月にかけた全国的な冷え込みの影響で、野菜は軒並み高値。ゴーヤーは前年度比54㌧(12%)の出荷減となったものの高値でカバーし、販売額は同比4%増の1億9651万円となった。
カボチャやゴーヤー、トウガン、オクラ、インゲンなど県外向け野菜の合計出荷量は1689㌧で、前年度と比べ478㌧(22%)の減少。
冷え込みに加え、雨や曇天に伴う日照不足が影響した。
ゴーヤーは寒かった1~2月にかけて、花の付きが少なく生産が落ちた。一方、品薄の影響で2月のキロ単価は1000円にまで上昇した。年間を通した単価は、前年度比76円高の491円となった。
露地野菜のカボチャは、国産指向も後押ししキロ単価は同比43円高の390円と高値だった。出荷量は同比201㌧(35%)減の373㌧。販売額は1億4575万円(同比27%減)となった。2月末から出荷を予定していたカボチャ(2期作)は、降り続いた雨が花にたまって、受粉困難となり、出荷は4月にずれ込んだ。
宮古産トウガンの出荷量は県内シェアの8割占め、国内でも有数な産地。安定出荷と高い品質が評価され、価格は安定している。キロ単価は前年度比31円高の196円。出荷量は同比20%減の839㌧となったものの、販売額は1億6483万円と同比5%減にとどまった。
インゲンは出荷量が26㌧(同比34%増)、金額が3003万円(同比36%増)と、数量、金額ともに前年を上回った。要因に生産農家が前年の26人から34人に増えたことを挙げている。
マンゴーの出荷量は32㌧(前年度比49%増)、販売額4685万円(同比38%増)となった。