4年ぶり開催、選手歓迎/トライアスロン
従来距離での開催に期待の声も
4年ぶりの開催となった今年の全日本トライアスロン宮古島大会。規模縮小となり出場選手は例年より少なくなったものの、制限時間内に1000人が完走を果たし、市陸上競技場で歓喜のゴールを迎えた。選手からは宮古島ならではの温かい大会の再開を喜び歓迎する声と共に、従来の距離での開催に期待する声も聞かれた。
これまでに3回の優勝経験がある戸原開人さん(34)=茨城県=は「4年ぶりの出場なので懐かしく感じた。沿道の声援などは宮古島ならでは」と宮古島大会を評価。その上で「トライアスロンのレースはいろいろな形があるが宮古島でのレースはやっぱりロングが良いなと思う」と語った。
宮古島大会では常連の西内洋行さん(47)=兵庫県=は今大会について「これまでのロングと違い、今回はバイクとランの距離が短くなったので全体的にスピードが速く、若さで持って行かれた。全然みんな元気だった」との印象を語り「最近は島の人たちにも覚えてもらい、声を多く掛けられる。また、来年も参加したい」と話した。
「宮古島でレースができるだけでもうれしい」と話すのは出場8回目の石橋健志さん(33)=大阪府=。「久しぶりでうまくレースを展開できなかったが、この厳しさ、難しさが宮古島大会の魅力でもある。出場できただけでも良かった」と再開を歓迎し「次回から従来の形になるのが一番だが、選手としては開催され、出場できるだけでもいい」との考えを示した。
出場5回目の宇治公子さん(41)=大阪府=は「選手にとって宮古島大会があるのと無いのとでは全然違う。島全体で開催してくれる、他にはない大会だ」と称賛。「規模縮小はない方がいいが、中止などが続いていたので開催してくれるだけでありがたい」と理解を示しながらも「次回以降、通常通りの開催となることを期待している」との思いを述べた。
「大会が待ち遠しかった」と言うのは出場8回目の松本正夫さん(56)=東京都=。「規模縮小はやむを得ないと思っている。スローアスリートで、日が暮れてからの景色が好きなので、戻れるものなら元の規模に戻ってほしい」と笑顔で話した。
出場2回目の渡邉由美子さん(56)=東京都=は「開催を待ち焦がれていた。大会の規模縮小は状況に合わせた適切な開催だと思う。活気は以前と変わらず素晴らしかった」と今大会を振り返った上で「宮古島を満喫するために距離を元に戻してほしいと個人的には思っている」と以前の規模に戻ることに期待を示した。