年間入域観光客数 22年度は73万7279人/宮古島市
前年度比30万人の大幅増/空路は19年度実績上回る
2022年度の宮古島市への年間入域観光客数は73万7279人となり、前年度比30万2017人(69・39%)の大幅増となったことが20日、市観光商工課のまとめで分かった。年間入域観光客数が70万人台となるのは、70万3055人だった16年度以来の6年ぶりとなる。空路からの入域観光客は73万6928人で、空路だけを見れば新型コロナウイルスの影響が大きくなる前の19年度の実績を上回っている。
22年度の入域観光客数を月別で見ると、最も多かったのは10月の8万3672人で唯一、8万人台となった。次いで7月の7万8263人、8月の7万7561人と続く。9、11、12、3月は6万人台、6、2月は5万人台。4、5、1月は4万人台で、最も少なかったのは1月の4万702人だった。
年間入域観光客数の推移を見ると13、14年度は40万人台で推移。15年度に51万3601人となると、16年度は70万3055人、17年度は98万8343人と増加を続け、18年度に114万3031人となり初めて100万人を突破。19年度も106万1323人と100万人台を維持した。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響が顕著に表れるようになった20年度は35万9592人まで激減。21年度も43万5262人にとどまっていた。
20、21年度の2年間はクルーズ船の入港が全便キャンセルとなっていたが、22年度は6月に1回の入港があり、351人が海路から来島した。
空路からの入域観光客数は、18年度が68万8874人、19年度は73万3391人だったが、コロナなどの影響で20年度は35万9592人、21年度は43万4969人と低迷。しかし22年度には73万6928人とコロナ前の水準にまで回復した。
22年度3月単月の入域観光客数は6万6887人となり、前年度同月の4万4736人を2万2151人上回った。前年度実績を上回るのは2年連続となる。
22年度の入域観光客数について市観光商工課では「空路はコロナ禍以前と同程度まで大幅に回復した。主な要因として、海外渡航の制限や全国旅行支援等による国内航空需要の増加、来島自粛のためキャンセルが相次いでいた企業の団体旅行や修学旅行などの需要回復によるものと考えられる」と分析している。