今月から島内と畜再開/食肉センター
技術者招へいし実施/当面は週1回で調整
3月末から牛など大型家畜のと畜が中断し、4月から沖縄本島に牛を移送してと畜していた宮古食肉センターは5月1日から、技術者を島外から招へいして地元でのと畜を再開した。
以前は1週間に2回実施していたが、5月は当面週1回実施するとしており、同センターではできる限り地元でのと畜を行いたいとしている。
再開となった1日には経産牛2頭のと畜が行われ、8日には肥育牛のと畜も実施する予定となっている。
再開について同センターは「今月は本島への移送は考えていない。予定が立て込めば、もちろん本島に移送する可能性もあるが、基本はできる限り地元で実施するし、対応できると思う」と話した。
同センターでは、唯一、大型家畜のと蓄技術を有した担当者と、昨年度末に契約が結べなかったことが要因で新年度から島内でのと畜ができなくなった。
4月からは、本島に移送してと畜する一方で、原則毎週水曜日に県食肉センターに職員を派遣。食肉処理技術知識や生体を活用した実践研修も実施してきた。
職員が食肉処理に必要な技術を習得できるまでの期間、八重山、北部、県の各食肉センターから、と畜業務に精通した職員を招き、宮古でと畜処理業務再開を目指してきた。
4月に行われた本島への移送は11日の1回のみで、内訳はJAが肥育している宮古牛5頭と一般農家の経産牛3頭の合計8頭だった。