クイーン・エリザベス初寄港/平良港
クルーズツアー客来島/市長ら出席し歓迎式典
豪華客船クイーン・エリザベス号(総トン数9万901㌧、全長294㍍)が11日、宮古島に初寄港した。平良港のクルーズ船専用バースに早朝接岸した。歓迎セレモニーでは座喜味一幸市長、吉井良介宮古島観光協会長ら関係者が多数出席し歓迎した。乗客数などは非公開。クイーン・エリザベス号は同日夕、那覇向け出航した。
クイーン・エリザベス号は、横浜を出発しクルージングを楽しみながら、台湾の基隆と花蓮、沖縄の宮古島と那覇に寄港する計10日間のクルーズツアーを行っている。
平良港には午前8時ごろに接岸。この日は天気にも恵まれ、来島した乗客は、ツアー用の観光バスで島内各地の観光に出掛けたり、タクシーで島巡りに出発したりする人の姿も見られた。
これまでもクルーズ船の寄港はあったものの、新型コロナウイルス感染症の影響で大々的な歓迎セレモニーは開かれていなかった。8日に新型コロナが、「2類相当」から「5類」へと移行したことなどもありセレモニーを開催した。
クルーズ船受け入れ施設内の観光案内所で行われた式典では、ミス宮古島ら関係者からマッツェラ・アウレリャン船長、ジェイソン・トルーマン機関士、ジェームス・クシックホテルマネジャーの3人に花束贈呈、座喜味市長と記念品交換が行われたほか、エイサー演舞も披露された。
座喜味市長は「市は観光をリーディング産業と位置づけていたが、新型コロナウイルス感染症の影響でクルーズ船の寄港が止まるなど厳しい状況となっていた。今回、この施設でセレモニーが行えることをうれしく思う。皆さんには宮古島の美しい自然を堪能してもらい心に残る旅となることを願っている」とあいさつした。
マッチェラ船長は「このような温かい式典を開催していただきありがとう。港と船の連携もスムーズだった。クイーンエリザベスは日本を拠点に就航しているので、また宮古島に戻ってきたい」と話した。
宮古島観光協会の吉井会長は「これをきっかけに徐々に(クルーズ船寄港が)増えていけばいいなと思う。業界事態が人手不足が課題となっており、その辺を解消しながら来てくれる客に喜んでもらえるようにしていきたい。また、以前のようにオーバーツーリズムにならないように考えたい。2次交通の課題などこれから運用しながら少しずつ解決策を見いだせていければ」と述べた。