キビ交付金の増額を
農家、西銘氏と意見交換/農業振興へ農政懇談会
県農業振興に向けた農政懇談会(主催・県農業政治連盟)が20日、JAおきなわ宮古地区本部で開かれた。農業関係者らが多数集まり、沖縄4区選出衆院議員の西銘恒三郎氏と意見交換した。サトウキビ交付金の増額を求める声に西銘氏は「国際相場と関係なく、引き上げることを国に言い続けたい」と語った。
懇談会は、県内農業の振興と地域経済の未来を考えるため、農政をめぐる情勢報告や県選出国会議員の活動報告を行い、課題解決に向けた連盟活動に対する理解浸透を図ることを目的に開催された。
サトウキビ交付金については、現在のトン当たり1万6860円から1万7000円に引き上げる意見があった。西銘氏は「ある離島からは2万円を求められたこともある。国際相場に関係なく引き上げるには理屈付けが難しいが、関係者と話し合って、結果として上がることに重点を置いて考慮したい」と語った。
情勢報告では、沖縄振興特別推進交付金が今年度は2679億円となったことが説明された。この2年間は減少しており、農業振興施策の取り組みへの影響が懸念されているという。
国政報告で西銘氏は「食については安全保障と同様か、それ以上だと感じながら政治活動を行っている。農家所得の向上は県民所得の向上につながる。皆さんの率直な声を聞かせてほしい」と話した。
主催者を代表して普天間朝重会長は「今の農業情勢は農家にとって厳し過ぎる。肥料代などコストは上がっているが、販売価格は上がっていない。農家と国会議員が直接意見交換できる場を設けたので、遠慮なく意見を述べてほしい」と呼び掛けた。