削蹄の知識、技術競う/県削蹄師会主催
宮古で初の県大会開催/松田、勝連さん九州大会へ
第4回沖縄地区牛削蹄競技大会(主催・県削蹄師会)が29日、JAおきなわ宮古家畜市場であり、出場8人が削蹄の知識や技術を競った結果、中南部支部の松田裕希さんが1位、宮古支部の勝連学さんが2位となった。2人は8月29日に鹿児島県で行われる九州大会に県代表として出場する。
牛削蹄競技の県大会が宮古島で開催されるのは今回が初めて。開会式で県牛削蹄師会の久高唯志会長は「8月には九州大会がある。九州大会を目指して頑張ってほしい」と出場者を激励した。
削蹄競技は筆答試問10分、削蹄判断30分、削蹄20分で行われた。筆答試問は牛の足先の骨や軟組織の名称、牛の歩き方などをすべて漢字で答える難問。削蹄判断は牛を歩かせたり、立たせたり、蹄(ひづめ)を持ち上げるなどして、蹄の状態を見抜き、削蹄の方法を判断しマークシート方式で解答する。削蹄は2人1組。1人が左前足、後ろ足を削蹄する間、1人はサポート。終えるともう1人が右前足、右後ろ足を削蹄する。
審査は日本装削蹄協会の大沼純一さんが当たり、三つの総合得点で成績を決めた。
削蹄は牛の成長に影響する重要な作業。JAおきなわ宮古地区畜産センターの川満裕介次長によると、宮古地区では競りに上場する子牛の削蹄率が県内最低で3割程度だという。川満次長は「削蹄の有無で競り値にも影響する。生後2、3カ月で1回、上場前に、もう1回削蹄してほしい」と話した。