少雨で節水呼び掛け/市水道部
降水量 平年の半分/水源地の湧水量、水位低下
少雨傾向が続いていることを受けて、宮古島市水道部は4日、市役所で会見を開き「今年上半期の降水量は平年の半分程度しかない。このままの状況が続けば水道水の安定供給が難しくなる」として、市民に「水道水」の節水に協力を呼び掛けた。
会見で兼島方昭部長は、過去10年平均では、上半期(1~6月期)の降水量は1026㍉程度あるが、今年は527㍉と半分程度しかないことをグラフで示した。
さらに、主要水源である白川田水源地の1日当たりの湧水量が4日に節水目安となる約1万㌧となっているほか、他の水源地でも水位の低下が見られているという。
また、宮古島地方気象台が6月30日付で少雨に関する気象情報を発表し、今後2週間程度は降水量の少ない状況が続く見込みを示していることから、今回の会見となった。
兼島部長は「すぐに給水制限とかの状況ではなく、あくまで警戒している段階。気象台もしばらく雨も期待できないとしているので、早めの備え(節水)は必要」と話した。
さらに「7月に入って水道水の使用水量も増えてくる。このまま少雨傾向が長引けばさらに厳しくなりそうな気配もあるので、市民には節水に協力してほしい」と呼び掛けた。
実際に島内で給水制限になったのは、1994年で1月21日から始まり、4月1日に解除された。期間中は夜間の給水制限が行われた。
同部によると、当時に比べて水源地は5カ所増えていて水の確保はできているという。一方で、ここ数年でリゾートホテルが一気に増えてプールの数も増加。使用水量が増えていることもあり、同部では早めの呼び掛けが必要としている。
家庭でできる節水方法については▽洗車・植木等への散水を最小限に▽シャワーは出しっ放しにしない▽食器はため洗い▽歯磨き洗顔時に水を出しっ放しにしない▽洗濯まとめ洗いで回数を減らす▽風呂の残り湯利用-を求めた。
さらに炊事では、食器の油汚れなどを古新聞で拭き取った後、容器に水をためて洗うことや、食材を洗った水も無駄にせず散水等への再利用も呼び掛けた。