株出し反収 平均4.9㌧/22・23年産キビ
農家の肥培管理課題/地域によって反収ばらつき
宮古地区農業振興会と宮古地区さとうきび糖業振興会の2023年度総会が14日、JAおきなわ宮古地区本部であり、22年度の活動報告、決算、23年度の計画、予算が審議された。宮古地区の22-23年産サトウキビの生産量は33万1600㌧で、代金は前期比約11億1900万円減の78億5700万円だったことが報告された。各製糖工場がまとめた作型別生産実績によると全生産量の半分以上を占める株出しの反収(10㌃当たりの収量)は平均4・9㌧にとどまっている。地域によってばらつきがあり、増産に向けては農家の肥培管理が課題だ。
22-23年産サトウキビは生育初期から生育旺盛期にかけて干ばつ傾向になったことや登熟期の長雨と日照不足による天候不順で品質低下を招き、平均糖度は13・85度、平均反収は5・6㌧。総栽培面積は5875㌶で生産量は33万1609㌧だった。
作型別に栽培面積を見ると約65%が株出しで最も多く、夏植えは30%、春植えが5%の割合となっている。
地区別の株出しの平均反収は上野が5・5㌧、下地が5・2㌧、城辺が4・8㌧、平良が4・7㌧、伊良部が4・4㌧、多良間が4・1㌧だった。地域によっては3㌧台の原料区もある。逆に城辺砂川、上野新里・大嶺の原料区は6㌧に迫る反収だった。
一年一作の株出し栽培は、ここ数年で急速に広がり、主流の作型になっているが、反収は伸び悩んでいる。糖業関係者は株の適時更新や収穫後の管理徹底を推奨しているが、厳しい現状が続いている。