佐良浜漁港で漁船爆発
エンジン整備中 男性2人やけどで全治1カ月/海保が原因調査中
15日午後1時すぎ、佐良浜漁港に係留し整備中だった伊良部漁協所属の漁船が爆発し、作業中だった整備士の男性(75)、手伝っていた船主の弟(49)の2人がやけどを負った。宮古島海上保安部によると、2人とも命に別条はない。意識はあり会話も可能だという。医師の診察では全治1カ月のやけどで、2人は1週間ほど入院するという。
同保安部によると、午後1時23分ごろ、宮古島消防指令センターから「佐良浜漁港内で船が爆発しけが人が出ている」との通報があった。2人は救急車で市内の病院に搬送され、治療を受けている。事故原因について同保安部が調査している。
船主の男性(49)によると、2人はエンジンのオイル漏れを修理するため作業中だったが、午後1時ごろに爆発が起こったという。
漁船は爆発の衝撃で船首横の窓ガラスが割れ、後部デッキまで細かい破片が飛び散っていた。割れた窓の周辺はブルーシートで覆われ、船主ら関係者がガラスの破片を拾うなど片付けに追われていた。
船主は「何はともあれ2人が助かって良かった。電気系統や無線、エンジンにどれだけ影響があるか分からない。時間がかかるかもしれない」と話した。
発生時に近くで作業をしていた男性は「ドーンという大きな音がして驚いた。すぐ横のカーブで車の事故が起こったのかと思った」と振り返った。