東軍勝利、豊作の年に/宮古島夏まつり2023
大綱引き4年ぶり復活
宮古島夏まつり2023(主催・同実行委員会)の2日目は22日、伝統の東西大綱引きを市公設市場前交差点で行った。新型コロナウイルスの影響により、3年連続で実施されなかったメインイベントが4年ぶりに復活。多くの市民らが参加して大綱を引き合った結果、東軍が勝利して向こう1年の豊作が約束された。最終日の23日は花火大会が実施される。
大綱引きでは3本勝負の1本目は7連勝を狙う西軍が先勝した。2本目は東軍が粘って1勝1敗に持ち越した。勝負を決める3本目は東軍がじわりじわりと引き寄せ、勝利。西軍の7連勝を阻止した。
東軍の綱頭を務めた下地青年団協議会の上地一馬さん(33)は「勝利した瞬間は言葉に表せないくらい最高の気持ちだった。東が勝ったので大漁も願いつつ、豊作が上回る一年になってほしい。4年ぶりの大綱引きは楽しかった」と喜びを語った。
大綱引きは西軍が勝てば大漁、東軍が勝てば五穀豊穣の1年になるとされている。綱引きが終了すると、縁起物として綱の端を切って持ち帰る市民や観光客の姿も見られた。
この日は西里、市場、下里の3通りは歩行者天国となったほか、公設市場前の特設ステージではミス宮古島の発表会やブレイクダンス、書道パフォーマンスなどが披露された。
最終日の23日は会場をトゥリバー地区海浜公園内に移し、午後6時30分からライブなどが行われる。同8時15分から花火ショーが開催される。宮古の語呂合わせで385発の花火が打ち上げられる。
夏まつりは、市民に元気、明るい笑顔が再び戻ることを願いつつ、一人一人の絆を紡いでいくことを目的に開催されている。