トライ大会まで1週間/応援幕でムード高まる
事務局「被災地へ元気とパワーを」
第27回全日本トライアスロン宮古島大会開催まであと1週間。大会事務局では本番へ向け、着々と準備を進めている。バイク・ランコースには当日の交通規制を知らせる看板が設置されたほか、選手にエールを送る応援幕も張られ始めた。18日には大会専門委員会を開き準備状況を最終確認。21日からは選手受付、22日には開会式を開き、24日の本番を迎える。
今年のトライアスロン大会は、東日本大震災被災地復興支援大会と位置づけて開催される。震災の影響で約100人のキャンセルが出たが、出場選手の追加を行った結果、最終エントリー数は1482人と、ほぼ平年並みの参加者数となった。
本番に向け、18日には第3回目となる専門委員会を開き、準備の進ちょく状況などを確認。19日からは選手への支給品の袋詰め作業を実施する。20日には前回大会で総合6位の西内洋行選手と女子2位だった塩野絵美選手、外国人招待選手らが来島。22日までにはほとんどの選手が来島する。
選手受付は21~23日までで、21、22日には受付会場で大会連続出場者らが震災被災地への義援金募金活動を行う。開会式・ワイドーパティーは22日午後午後7時から市総合体育館で開催。23日にはバイク預託を行い、24日午前7時、競技がスタートする。
大会事務局長を務める奥原一秀観光商工局長は「ゆとりある大会運営をモットーに、万全の体制で準備を進めてくることができた」とこれまでを振り返る。コースの清掃活動などを行っている各地域や団体に対して感謝の思いを示した上で「来島者への歓迎ムードをさらに高めてほしい」と要請した。
大会の盛り上げに一役買っているのが、選手たちを激励する応援幕。ただ制作する業者に聞くと、今年は例年に比べ、大会1週間前としては注文が少なめという。ある業者では「大会キャンセル者が多いことも影響しているのかもしれない」と言う。奥原局長は大会を盛り上げるためにも、許可を得た上で、積極的に応援幕を掲げるよう呼び掛ける。「復興支援と位置づけ実施する大会。宮古から被災地へ元気とパワーを送りたいので、当日の沿道での応援にも協力をお願いしたい」と市民に呼び掛けた。