「先着順」に不満の声続々/省エネ家電買い換え補助申請受け付け
整理券配布時間前に上限/市エコ課「次回向け見直し」
市は7月29、30の両日、市役所で省エネ家電製品買い換え促進補助金制度の第1回申請受け付けを行った。しかし両日とも早朝から市民が庁舎前に並び、整理券を配布する午前9時前には受付上限の100人に達する状況に。申請できなかった多くの市民から不満の声が上がった。担当の市エコアイランド推進課では「想定以上の反響だった。皆さんの声を踏まえ受付手法を見直していきたい」とした。
整理券待ちの行列は、29日は午前6時15分に訪れた下地の男性が7番目だった。1番目は午前3時から並んでいたとの声もある。午前10時前に申請会場を訪れ上限に達したと聞いて残念そうに戻る市民の姿も見られた。30日には実際に午前3時から並んだ市民がいたという。
同課によると、行列の現場や電話、市の公式ホームページで、市民から「先着順というやり方はおかしいのではないか」「整理券以外に翌日(30日)の優先権を配らないのか」などのクレームや「先着順のままでいい」「抽選にしたらすっきりするのではないか」との声もあったという。
同課では第1回受け付けは、提出する書類が複雑なため整えられる市民が少ないのではないかとの懸念などを踏まえ、手続きの混乱を抑えるため上限各100人という限定した形で実施したという。
同課の下地洋子課長は31日、本紙の取材に対し、「受け付けの手法も含め、よりスムーズに手続きができるよう見直しを図っていきたい」と述べた。
申請は、受け付けが補助の交付決定ではなく、市税等の滞納確認や書類の内容などを精査した上で受理かどうか決定する。申請から1カ月ほどで結果が通知されるという。
受け付けされた200件のうち不受理となった分は次回以降に回される。次回の受け付けは8月下旬を予定している。