理想通貨「4万8000M」を配布/発行数過去最高に
53店舗で利用可能/市エコ推進課 22年度実績
2018年度から宮古島市が発行している「理想通貨」。22年度の発行数が過去最高となる4万8037M(みゃーく)を配布したことが市エコアイランド推進課のまとめで分かった。同通貨は「宮古島のために良いことをした人に、ちょっと良いことで応えたい」をコンセプトに発行されており、ビーチクリーンなどのエコ活動に参加すると入手でき、協力店53カ所で利用できる。
これまでの年度別の配布実績では、18年度が8万6503M。19年度に1万7650Mと落ち込んだが、20年度は増えて3万7107M、21年度は3万5984Mで、22年度は初めて4万を超えて4万8037Mとなった。
取得した理想通貨は利用できる協力店で割引などのサービスを受けることができる。通貨単位は当初「1M」「10M」「20M」「50M」の4種類だったが、19年度に「5M」が加わり、現在は5種類となっている。1Mは金額にすると10円台。
デザインは、1Mがグルクン、5Mはミヤコカナヘビ、10Mはガジュマル、20Mはサシバ、50Mはパーントゥ。
理想通貨の協力店は初年度の18年度が14店舗だったが、19年度に倍増の32店舗に増え、現在はさらに増えて53店舗となっている。
理想通貨については当初、普及促進の観点から学校のエコ活動に贈呈したり、フードバンクの取り組みに活用したりするなどの活動を展開し普及を図ってきた。
協力店舗については、30店舗台で足踏みをした時期もあったが、現在は53店舗まで増えている。
同課では、エコ活動をした子供たちがもらった理想通貨をさらに気軽に活用できるように協力店舗を増やしていく予定だ。
今後の運用については「理想通貨の配布が増えているということは、それだけエコ活動が行われたというバロメーターにもなる。これからも理想通貨が幅広く浸透して気軽に利活用できる環境を整えたい」と話した。
市の理想通貨は、2019年度グッドデザインアワード(主催・日本デザイン振興会)でグッドデザイン賞を受賞している。