初の未来創造センターまつり／市教委主催

軽快なトークで会場を沸かせた垣花さん（左）と森永さん＝20日、市未来創造センター多目的ホール

第１回未来創造センターまつり（主催・市教育委員会）が20日、同所で開かれた。宮古島出身の人気アナウンサー・垣花正さんと、経済アナリストの森永卓郎さんによるトークショーでは、軽快な話術で聴衆を魅了した。芸能界の裏話を明かしたり、歌とダンスを披露したりして会場を大いに沸かせた。

垣花さんは１９７２年生まれ。早稲田大学卒業後、ニッポン放送に入社。同局の看板番組を数多く担当。現在はフリーに転身している。

森永さんは１９５７年東京都出身。東京大学経済学科卒。マクロ経済、計量経済、労働経済が専門の経済アナリスト。垣花さんの番組で共演している。

トークショーでは自由奔放な森永さんのトークを、度が過ぎないよう垣花さんが巧みにコントロール。森永さんは「守備の名手」「未来のみのもんた」などと、垣花さんの柔軟な対応力を褒めたたえた。

垣花さんは宮古で過ごした学生時代を振り返り、民放テレビが自宅で見られず、情報が少なかったことを説明。「ＮＨＫしか見られなかったからメディアに興味を持った。全国紙には見たこともない番組名が掲載されており、東京に憧れた。将来を描くモチベーションになった」と振り返った。

自宅近くの図書館で、早稲田大学の自己推薦制度を見つけたことが道を開いた。「所属していた放送部のラジオドラマが、全国大会に出場したことを実績にして合格につなげた。高校生の皆さんは、宮古島での経験を大学受験にどう生かせるかを考えてほしい」とエールを送った。

市未来創造センターは、２０１９年８月に開館し、今年で４年目。開館月の８月に図書館・公民館共同で記念イベントを開催することとなった。

野外ピロティでは沖縄方言を交えた「さどやん紙芝居口演（こうえん）」、公民館の多目的ホールロビーでは、公民館活動内容を紹介する展示会も行われた。