JTAドーム空調また故障
修理後すぐにネズミ咬傷/市「早急に対応したい」
JTAドーム宮古島(市スポーツ観光交流拠点施設)の空調が故障し使用できない状況となっている。同施設のアリーナ部分には大型のエアコンが1台しか設置されていない。昨年6月ごろにも冷却ポンプが故障し、市は今年2月以降に修繕を行ったものの、また故障が発生したという。市スポーツ振興課では故障していることを認め、「新たな空調設備の設置なども含め早急に対応したい」と話した。
同施設は供用開始後、6年半が経過している。高齢者のゲートボール大会や地域の子供たちのイベント、各保育所などの運動会などが行われているが、空調設備はこれまで複数回故障が確認されている。
故障の原因について市はネズミの咬傷被害と説明。空調設備は水を冷却して室内を冷やすものだが、水の冷却装置をネズミがかじることで故障している。市では超音波での撃退や防そケーブルを使用するなど対策を講じているが修理しても短期間でネズミにかじられるなどの被害が発生しているという。
市では空調設備のほかに、ネズミ咬傷被害が生じないよう室外機などの機材を外に設置しない形などでの業務用エアコンの設置などを検討しており、早急に空調が使用できるようにし、利用者の利便性向上をしたいとしている。
最近JTAドーム宮古島を利用した団体では大型の扇風機を複数台導入し独自の対策を取っていたという。50代の男性は「窓を開けても暑い。早くどうにかしてほしい」と話した。
JTAドーム宮古島は2017年に完成し、同年4月に供用開始となった。敷地面積は4万1563平方㍍で、建築面積は6068平方㍍。アリーナの広さは3600平方㍍でゲートボールのコートは6面、フットサルコートは2面の配置が可能。約5000人を収容できる。