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社会・全般
完走の思いかみしめ~トライアスロン大会~
県勢男子1位/桑原寛次さん/総合でも7位「感激」
桑原寛次さん=豊見城市=は、二年連続の県勢男子1位でゴール。ガッツポーズを見せた後、感激で涙を流した。「自分のペースを守ったことが勝因。感激でいっぱい」と語った。タイムは8時間16分3秒。総合順位は7位。
「バイクで三回足がつった。その時がきつかった。『最後まで諦めない』などと書かれた応援幕を目にした時は励まされた。最後まで諦めないで頑張って良かった」と振り返り、沿道で声援を送っていた住民らに感謝した。
今大会に向け、宮古島で合宿した。「合宿の成果が表れた」と語った。
ショート大会へ出場していた桑原は、昨年からロングの宮古島大会に出場。これまで以上に体を鍛え上げたことから「来年の大会ではトップ3を目指したい」と意欲を示す。「自分らしいレースが展開できたことで自信がついた」と満面の笑みを浮かべた。
県勢女子1位/千葉ちはるさん/沿道の声援に奮い立つ
県勢女子1位でゴールした千葉ちはる=那覇市=は、会心の笑みでガッツポーズ。「苦しいレースの中にも、楽しさがある」と笑顔だった。タイムは9時間18分58秒。
「昨年の大会では、バイクでリタイアした。尻から太股にかけての筋肉痛で、筋肉が固くなったのが原因だった。今大会もバイクで筋肉が固くなり、とてもきつかった。沿道で声援を送る人の顔などがはっきり見えた時、ここで止めるわけにはいかないと奮い立った」と振り返る。
「バイクはスピードを増し、今までの出場大会の中では一番速かった。筋肉の痛みに歯を食い縛りゴールを目指した。レース中は、他の選手の姿が見えなくて、一人ぼっちが多かった」と語った。今後の課題として「三年前からの筋肉痛を治すこと。しばらく様子を見てから、来年の宮古島大会への出場は考えたい」と話した。
課題挙げ、雪辱期す/宮古勢1位 桐原裕治さん(平良)
宮古勢1位でゴールテープを切ったのは桐原裕治さん=平良。昨年に続いた二連覇に「素直に喜びたい」と笑顔を見せたが、「内容は最悪なんです」と課題を残す結果に不満の表情だった。
桐原さんはスイムとバイクは予測通りのタイムで好調を維持。苦しめられたランでは往路の向かい風が影響し、持病の腰痛が痛んだ。かばえばかばうほど、足に負担を掛け、「たくさんの人に抜かれた。宮古1位はないだろうと思った」。前回に比べ、「30分遅れた。順位も落ちてしまった」と肩を落とす。
今回で出場十七回目で、選手の中でもトライアスロンのベテランの桐原さん。「トライアスロンを始めて二十年になるけど、今でも難しいね」とにっこり。「六月に長崎県のアイアンマンジャパンに出場するので頑張ります」と力を込めた。
宮古勢女子1位/洲鎌菜保子さん/キビ刈りが筋力トレに
宮古勢女子1位の洲鎌菜保子さん=下地=は、感極まった様子でゴールゲートをくぐり抜けた。花の冠が頭上で輝いたとき、充血した目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
今大会は洲鎌さんにとって、出場十回目の記念大会。だからこそ「完走したかった。良い思い出をつくれて良かった」と顔をほころばせた。
三種目ともすべて調子よく、これまで過去最高だった時間2分の記録を1時間近くも短縮。「特別に練習したわけでもない。たぶん、三カ月のキビ刈りが筋力トレーニングになったのでは」と茶目っ気たっぷり。「向かい風も私にとっては追い風になっていた。それほど、奇跡といえるレースだった」と展開を振り返った。
「体力の続く限り、トライに挑戦したい」とさらなる意気込みを語った。