事業所にガイドライン周知/サスティナブルツーリズム連絡会
順守の認証制度推進も/実施向け今月中に意見集約
持続可能な島・観光と環境の両立のためのガイドライン周知・運用などに取り組む、宮古島サスティナブルツーリズム連絡会の2023年度第1回連絡会が13日、JTAドーム宮古島会議室で行われた。関係団体の代表者が今年度以降の取り組みについて意見交換し、ポスターの配布などによるガイドラインの周知や、順守する事業所の認証制度を推進していくことを確認した。
連絡会では関係団体の活動・状況報告の後、今後の取り組みについて意見交換した。事務局は、ガイドラインを広く周知するために市内の事業所などにポスターを配り掲示してもらうとしたほか、ガイドラインを順守する事業所の認証制度を推進することとし、実施に向けて9月中に各団体の意見を集めるとした。
ガイドライン順守の確認についてはマンパワーが足りないため当面は自己申告制とする方針。ガイドラインの周知が進み、認証事業所が増えてきた段階で、宮古島観光大使などに依頼をして島外にも広くアピールしていく考えを示した。
今後の取り組みについては「認証を受けた方が良いと思われるよう有益な情報を発信していく必要がある」「ルールを守っても不利益にならないような仕組みを考えていかねばならない」などの意見が出た。
サスティナブルツーリズムについては、「基本となる数値が必要。水やダイビングポイントなどさまざまな島内インフラと島外人口の対比について個別に集計し、適切なバランスについて数値を見える化してほしい」との声が上がった。
また、「まず市民の質を上げないといけない。ごみのポイ捨てや上半身裸での接客などはダメだ。島民がしっかりとルールを頭に入れ、沖縄本島や全国に知ってもらうことで、この島はもっと良くなっていくと思う」とする意見もあった。
同連絡会は22年5月に発足し、宮古島観光における安全安心の実現、自然環境・生活と観光の両立、宮古島観光の持続性向上を目指す「サスティナブルツーリズムガイドライン」を今年2月に発表した。