飲酒運転根絶決意新た/秋の交通安全運動地区出発式
車両パレードで意識啓発/3項目重点に取り組み実施
2023年秋の全国交通安全運動宮古地区出発式(主催・市交通安全推進協議会)が20日、市役所で行われた。宮古島警察署の署員や関係団体の職員、市民らが参加し、飲酒運転の根絶に向けた取り組みを確認するとともに、子ども、高齢者など歩行者の安全確保に努めることなどを誓った。出発式後は車両パレードを行い、交通安全の意識啓発を図った。県民運動は21日から30日まで。
今年度は「あげた手は いのちをしらせる 警報器」をスローガンに、▽子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保▽夕暮れ時と夜間の歩行者事故の防止および飲酒運転の根絶▽自転車等のヘルメット着用と交通ルール厳守の徹底-の3項目を重点に掲げ取り組む。出発式では交通事故犠牲者に対し1分間の黙とうをささげ、交通事故防止へ決意を新たにした。
主催者あいさつで同協議会長を務める座喜味一幸市長は「日の入り時間が急激に早まる秋口以降は夕暮れ時や夜間に重大交通事故が起こりやすいと言われている。歩行者は運転手から見えやすい明るい色の服を着るなど交通事故に遭わない工夫をしてほしい。また、自動車のドライバーも思いやり、ゆずり合いの気持ちを持ってほしい。市としても引き続き『美ぎ酒のみ運動』の推進を図り、飲酒運転の根絶に取り組んでいく」と呼び掛けた。
宮古島警察署の喜屋武一郎署長は同署管内の23年8月末までの飲酒運転検挙数が前年同時期と比べ25件増の55人にとなっていることや飲酒絡みの交通人身事故が3件発生していると説明した上で、「宮古島署としては、関係機関や団体、交通ボランティアの皆さんと連携し、子どもと高齢者に対する街頭での交通安全活動や夕暮れ時間帯における各種交通事故防止対策に取り組んでいく」と述べた。
宮古島地区交通安全協会の友利勝一会長が力強く決意表明を行った。
この運動は広く県民に交通安全思想の普及と浸透を図り、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、県民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的に実施している。