城辺新城の民家が全焼
焼け跡から2人の遺体発見/宮古島署が身元確認中
25日夜、城辺新城の民家で火災があり、焼け跡から2人の遺体が発見された。この家には家族4人が住んでいて、80代女性と40代男性と連絡が取れておらず、宮古島署が身元の確認を急いでいる。一緒に住んでいる62歳の男性ともう一人の40代の男性は出火当時、建物の外にいて無事だった。
現場は新城公民館近くの民家で、周囲には住宅が立ち並んでいる。午後11時34分ごろ、近隣住民から「平屋建て4人家族の家から炎が見える。隣の建物と車に燃え移りそう」と消防に通報があった。消防車両6台、人員19人、警察車両4台、人員9人がそれぞれ出動。火は約3時間後の26日午前2時30分ごろに消し止められたが、鉄筋コンクリートの母屋と木造の離れが全焼し、母屋から2人の性別不明な遺体が発見された。
無事だった62歳の男性によると、連絡が取れていないのは母親と同居している息子2人のうちの1人だという。
近所に住む90代の女性は「眠っていたが同居する息子が『火が出ている』と起こしに来た。外に出たら人がたくさん集まっていて大きく燃えていた。『パチパチ、ガラガラ』と大きな音と煙が上がっていた。事故も怖いけど火事はもっと怖い」と顔を曇らせた。
現場付近には焼け焦げた臭いが漂い、付近の住民らは現場検証の様子を心配そうに見守っていた。