11/26
2024
Tue
旧暦:10月25日 仏滅 癸 
教育・文化
2023年10月5日(木)8:59

五穀豊穣願い「ヒヤサッサ」/西原ミャークヅツ

男衆が声合わせ踊る/「中日」で集落内パレード

 

男性らが集落内を練り歩き、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願したパレード=4日、平良西原

男性らが集落内を練り歩き、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願したパレード=4日、平良西原

平良西原のミャークヅツは「中日」の4日、集落を練り歩くパレードが行われた。数え50歳以上の男性が参加し、地域の大通りで「ヒヤサッサ」と声を合わせて踊り、五穀豊穣(ほうじょう)と子孫繁栄を祈願した。

パレードには、黒のスーツ姿に白のタオルを鉢巻きにした「マスムイ」と呼ばれる男性や、白のワイシャツにネクタイ姿のお年寄りたちが参加した。

午後2時半ごろに仲間(ないかに)御嶽を出発。「ジャー(座)」と呼ばれる広場までの約1㌔を、「ミャークヅツのアーグ」や「西原のクイチャー」の歌に合わせて、力強く大地を蹴り、手を高々と上げて勇ましく踊った。

「旗持ち」といわれる男たちは「五穀豊穣」などと書かれた旗を高々と掲げて祭りを盛り上げた。

沿道には地元住民や観光客らが集まったほか、地域の園児や児童、生徒も地域の伝統行事を見学した。

ジャーでは「奉納相撲」が行われ、新入生が力を競い合った。笑いを誘う取り組みを見せたり、小柄な男性が体格で上回る相手を投げ飛ばしたりと、会場を大いに沸かせた。

マスムイの報告では、西原字内5人、宮古6人、沖縄本島10人、八重山1人、本土5人の計27人の子どもの誕生が報告され、子孫の繁栄を全員で祝った。

西原自治会の仲間忠会長は「みんなの願いが通じて良い天気の中で開催できた。小学生、中学生も参加して盛り上げてくれた。伝統を守り、次の世代にしっかりとつなぎたい」と話した。

沖縄本島から参加した川満登さん(71)は「初めて参加した。昔と比べると参加する人が減ったが、伝統行事はやっぱりいいものだ。また来年も機会があれば参加したい。誘ってくれた同窓に感謝する」と語った。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!