農業委候補選考で調査開始/市議会特別委員会
基本方針、日程など確認/12月定例会最終本会議で報告へ
農業委員会委員候補者の選考に対する調査特別委員会(富浜靖雄委員長)の第2回が6日、市役所全員協議会室で行われた。今後の調査スケジュールや調査における基本方針、方法などについて各委員と協議した。委員会は12月定例会の最終本会議での委員長報告に向けて取り組むとともに、基本方針に沿って調査を進めていくことを確認した。次回からは市当局、農業委員会など関係者を出席させ説明を求めていく。
調査特別委員会は座喜味一幸市長が市議会9月定例会に提出した農業委員任命の同意案について、候補者選考の「公平性、透明性」を明らかにするとともに事務手続きなどを確認するために設置された。選任同意案は審議されずに市議会は閉会した。
基本方針は▽問題の発生理由▽問題のどこに原因があったか▽同様の問題が発生しないためにも今後どのようにすべきか―の3点の調査。それに必要な書類や関係法令などの資料提出を求める。また、関係者として農業委員会事務局、担当職員、総務部課長、担当職員、評価委員長などに出席説明を求めるという。
委員会では下地信男氏や新里匠氏から問題点の整理が必要との意見や「農業委員会にまずは必要な資料(事務処理要領、設置規則など)を提出してもらい、それを踏まえて議論していこう」との声が上がった。
新里氏は問題点として①市長の権限に属する事務の一部を農業委員会の会長に委任する規則における事務委任の範囲②農業委員会で告示された事務処理要領の告示内容を市長が変更③区割りの権限―を挙げ、市当局側と農業委員会とで解釈の相違があることから、県農業会議にも見解を求めることが必要との考えを示した。
新里氏が挙げた問題点について各委員から異論が無かったことから、次回までに3点の問題点について調査特別委員会として市当局、農業委員会のそれぞれに見解と一連の時系列に関する資料などを求め、上がってきた内容を踏まえて調査を進めていくことを決めた。
第3回は19日を予定している。