健診受診者に豪華賞品/市健康増進課
20~30代受診率向上狙い/航空券など抽選で24人に贈呈
20~30代の健診受診率を向上させる目的で市は初の取り組みとして、基本健診およびがん検診受診インセンティブ(報酬)事業を実施する。対象は市に住民登録のある20~39歳。17日から始まる10月集団健診会場に訪れて、基本健診または、がん検診を受診することで応募が可能になる。宮古-那覇往復航空券ペアチケットなど豪華賞品が抽選で24に贈呈される。
市健康増進課の湧川博昭課長らが10日、会見を開いて概要を発表した。市は2020年度の平均寿命が県内最下位などの現状を踏まえ、同事業の実証を行うことを決めた。
市によると22年度の20~39歳の基本健診受診率は5%。今回の事業によってプラス5%を狙う。若い世代に年1回の健診を習慣化させ、病気の早期発見・治療につなげる。
同事業は、石垣市など他市町村でも実施されている。来年度以降に規模拡大することを検討しており、今回実証で課題や反省点を洗い出して改善する考え。
宮古島市ではがんの死亡率が高く、特に大腸がんの発見が遅れ、莫大(ばくだい)な経済的負担を強いられているという。早期発見することで生存率を高め、経済的負担も減らせるとしている。
集団検診は、17日の城辺公民館を皮切りに15日間実施される。受診券に指定された日時以外でも受診は可能。終盤になると希望者が増える傾向にあり、受診できないこともある。
早期の受診を促すため、同事業の応募期間は17~31日に制限されている。集団検診は11月も4日間行われるが対象外となる。対象者には日程を変更し、10月中の受診を呼び掛けている。
11月6日に抽選を行い、当選者には電話で連絡する。賞品の受取期間は同7~17日で健康増進課の窓口で行う。
A賞が宮古-那覇往復航空券ペアチケット(1人)、B賞がホテル食事券ペアチケット(8人)、C賞がお米券3000円分(15人)となっている。
湧川課長は「自分の体を知ることが健康維持の第一歩。この機会に受診してほしい」と語った。