消防力の強化充実誓う/県内関係者が決意新た
宮古島開催は26年ぶり/県消防人のつどい
県消防長会(照屋雅浩会長)主催の「沖縄本土復帰50周年記念・第32回県消防人のつどい」(共催・県消防協会)が26日、マティダ市民劇場で行われた。県内の消防関係者が親睦を深め、県民の付託と信頼に応えるべく消防力を強化充実させていくことを誓った。開催は首里城火災や新型コロナウイルス感染症による中止で6年ぶり。宮古島では1997年10月の平良市開催以来26年ぶりとなった。
同集いは沖縄の本土復帰が現実的となった69年「消防行政を本土並みの体制に」をスローガンに県内消防関係者が一丸となって始めたという。
県内の消防関係者が一堂に集い、団結と融和・協調の輪を広げることで防火防災意識の高揚を図り、消防力の充実強化および災害の防止に努め、県民の付託と信頼に応えることを目的に、2年に一度県内5地区で持ち回り開催されている。
式典では殉職消防職・団員の御霊に黙とうした後、照屋会長が「この歴史ある集いの場を県内消防職・団員が一位団結する礎として大切に継承しなければならない」とした上で、「消防を取り巻くさまざまな環境や課題、求められる使命について意見交換する絶好の機会だ」と強調した。
嘉数登副市長は歓迎のあいさつで、「本日の集いが実り多いものとなり、各自治体でより質の高い消防行政と地域の安全安心が大きく推進していくことを期待する」と、成功を祈念した。
また、玉城デニー知事は「県民の生命や財産を守る安全安心な島づくりを目指し、地域防災力の向上を図るために消防防災体制の充実強化に取り組んでいる。引き続き各消防局・本部の理解と協力を賜りたい」とのメッセージを寄せた。
久高清美県消防協会長、来賓の市城辺消防団団長の平良和彦市議会議員、近代消防社の三ツ井栄志代表もあいさつした。