科学の不思議に感嘆の声/サイエンステックフェス
「マイナス196度」など体験/多くの家族連れでにぎわう
サイエンステックフェスin宮古島(主催・県)が23日、北中学校体育館で開催された。会場には「マイナス196度の世界を体験」など六つの体験ブースが設置され、多くの親子連れらでにぎわった。不思議な現象を見た子どもたちは目を丸くして驚いたり、声を出して大喜びしていた。
県の子ども科学技術人材育成事業で、将来の科学技術および産業の振興を担う人材の育成につなげることが目的。子どもたちを対象に県内大学や研究機関、企業等と連携し、成長段階に応じた科学体験プログラムを実施している。
体験ブースは▽脳ハットをつくろう!(沖縄科学技術大学院大学)▽砂から宝を探せ!貝がらトレジャーハント(海宝館)▽ロボットを動かそう!(OCC)▽ブロッコリーからDNAをとりだそう!(琉球大学熱帯生物圏研究センター)-などの多彩な内容が準備された。
「マイナス196度の世界を体験」は、琉球大学物理系の教員が実験を行った。液体窒素を使って葉っぱを凍らせたり、風船を冷やしたりして変化する様子を体験した。
超電導の実験では、磁石のレールの上に液体窒素で冷やした磁石を置くと、一定の距離を保つ現象を披露。逆さにしても磁石は落ちることはなく、子どもたちは「すごい」「何でなの」と声を漏らしていた。
公募で参加した沖縄トヨタ自動車は「水素エネルギーロケット」の実験キットを用意。水素をエネルギーにした小ロケットの発射を行った。会場には水素で走る燃料電池自動車「ミライ」も展示された。
家族で訪れていた深澤佑真君(7)は「磁石が浮いているのがびっくりした。実験が好きなので見に来た。砂の中から貝がらを探すゲームが楽しかった」と笑顔で話した。