調査終了、報告書作成へ/農業委選考調査特別委
7日までに取りまとめ/メモ信ぴょう性高いと判断
農業委員候補者の選考をめぐる市議会の調査特別委員会(富浜靖雄委員長)の第8回委員会が30日、市議会全員協議会室で開かれ、これまでの調査をもとに委員が意見を述べた。ほとんどの委員が農業委員会の手続きは適切適正に行われ、メモの信ぴょう性は高いと判断した。調査は終了し、報告書を作成に入る。一般質問の通告締め切りの7日までにまとめる方針。
第8回委員会では質疑が行われた後、全員がそれぞれ意見を述べた。
中立派の砂川和也氏は「当局が議会に対する説明が不十分であった。評価委員会の公平性・透明性が保たれているが、それが尊重されていない。市長か誰かの意思が入っていることを払拭できないので、今回の選任はふさわしくない」と述べた。
与党の山下誠氏は「公平性・透明性は保たれていなかったと考える。当局と農業委員会の連携調整不足があった。ゼロベースも含めて農業委員の選出作業の見直しが必要だ」と語った。
野党の粟国恒弘氏は「当局の圧力はものすごいものだと感じている。今回は透明性・公平性が保たれた人選ではなかった。これを提案することは議会を軽視していると言わざるを得ない」と話した。
質疑の中で農業委は、メモの信ぴょう性について「調査委員会が始まってから事務局が発言を修正したことはない。最初から同じ内容で答弁しており、記録があるかと言われたから出しただけだ」と一貫性を強調した。
下地信男氏は「中立委員を2人に増やすことでスピーディーになるか」と質問。農業委は「2人にしたからスピーディーになるのではない」と答えた。
調査はこの日で終了し、委員らの意見をまとめた報告書を作成する。その後、第9回調査特別委員会を開き、内容を確認して12月定例会に提出される。