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産業・経済
2023年12月10日(日)8:59

年明けから寄港ラッシュ/クルーズ船

3月までに27回予定/平良港

 

長かったコロナ禍を乗りこえて、来年からは大型クルーズ船観光も本格化しそうだ(資料写真)

長かったコロナ禍を乗りこえて、来年からは大型クルーズ船観光も本格化しそうだ(資料写真)

平良港に寄港するクルーズ船の数が年明けから一気に増えそうだ。市港湾課が発表した来年1~3月までの寄港予定は27回。今年の寄港回数が年間で19回となる見込みだが、来年はわずか3カ月間で今年1年間の実績を上回りそうだ。大型クルーズ船は一度に数千人の旅客が訪問するが、長引いたコロナ禍の影響で受け入れる島の対応力について懸念の声もある。同課では「更新時点での予約状況であり、天候等により急きょキャンセルや日時変更となる場合もある」としている。

24年の寄港予定は、1月が4回、2月が7回。3月は一気に増えて計16回の寄港が予定されており、2日に1回のペース。

平良港へのクルーズ船入港回数は、2015年度が14回。その後、急速に増え始めて16年度は89回、17年度は147回、そして18年度は153回にまで増加。

19年度も119回の入港があったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1月ごろから入港キャンセルが出るようになり、20年度、21年度の2年間はゼロとなった。

昨年は国内クルーズ船「ぱしふぃっく びいなす」の入港が6月に1回。今年4月には、3年3カ月ぶりに海外クルーズ船が入港し、地元の盛大な歓迎を受けた。

一方で、タクシー運転手が大量に離職した影響などもあり、二次交通不足は常に課題として取り上げられている。

宮古島観光協会の平山茂治専務理事は「まだ予約段階なので突然キャンセルになるケースもあると思うが、それでもコロナによる規制も緩和されているので入港数は増えると思う」と話した。

その上で「もちろん多くの人が島に来てくれることは大歓迎だが、以前のように市民生活に影響を及ぼすような状況にしない必要もある」と、受け入れ体制の重要性を訴える。

さらに「コロナ以前に比べて島内の環境もいろいろと変化した。二次交通の問題などもあり、そうした対応も関係機関と連携する必要がある」と述べた。


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