「20歳未満の飲酒制止を」/飲酒防止大会
関係者参加し宣言/青少年の健全育成誓う
宮古島市20歳未満の者飲酒防止大会(主催・市、市教育委員会など)が22日、市役所で開催された。市や県、教育、飲食業の関係者らが多数参加。「大人たちは20歳未満の者の飲酒を制止する」とした飲酒防止宣言を行った。座喜味一幸市長は「行政・警察・市民が一体となって青少年の健全育成に向けて取り組もう」と呼び掛けた。
終了後には車両パレードの出発式も行われた。西里、市場、下里の3通りでは活動をPRするチラシを配布した。
大会は、今年10月の中学生の飲酒問題を機に初めて実施された。冬休みを間近に控え、20歳未満の者に酒類を販売・提供しないことを徹底するために開かれた。
主催者を代表して座喜味市長は「地域の宝である宮古の子どもたちを守り育て健全育成に努める。大人たちは20歳未満の者が飲酒できるような環境、状況をつくらないことを再認識しなければならない」と訴えた。
宮古島警察署の喜屋武一郎署長は「関係機関や地域の皆さんと連携して、街頭補導を中心としたさまざまな活動を強力に推進し、青少年の健全育成に取り組む」と述べた。
県飲食業生活衛生同業組合宮古支部の平戸新也支部長は「店内に20歳未満がいた場合、同業者の皆さんには目先の売り上げにとらわれず、断固として酒類を提供しない姿勢を貫いてほしい」と強調した。
市青少年育成市民会議の上地栄作会長が、より良い青少年育成環境を実現するために「20歳未満の者の飲酒防止宣言」を行った。
宣言は▽事業者は年齢確認を徹底し、20歳未満者に酒類の販売・提供をしない▽大人は酒類が成長に及ぼす害や犯罪等のリスクについて子どもたちに伝える▽大人は節度ある飲酒に努める▽青少年の健全育成のため、あらゆる地域・組織・団体・個人と連携、情報共有、対処に努める-となっている。
市内では今年10月、島内のイベントで中学生に酒類が販売され、飲酒しながら歩き回る事案が発生。市教育委員会などが会見を開き、「重大な問題」と危機感を募らせていた。