商業目的撮影が有料に/来間島の観光名所
一部は自治会へ還元/ORWA ロケ撮影申請代行で説明会
沖縄リゾートウェディング協会(ORWA、翁長由佳代表理事)は27日、来間島離島振興総合センターでロケ撮影申請代行説明会を開いた。市内でリゾートウエディングを撮影するカメラマンらが参加し、説明に耳を傾けた。来間島の長間浜など観光名所では商業目的の撮影が有料になる。一般市民の撮影は対象外。料金の約6割は来間自治会に還元され、清掃活動などに充てられる。
ORWAが恩納村で運営する撮影申請代行システムを活用。来間自治会と共同での試験運用を11月から始めており、来年1月から本格運用される。
代行システムでは行政への申請手続き、許可書の発行、撮影利用時間の確認、申請代行料の支払いなどを管理する。
有料となるのは商業目的の撮影のみで、ウエディング撮影だけでなく、星空フォトも対象となる。
ロケ撮影事業者はリスク回避対策オンライン研修を受けた後、腕章が付与される。すでに26社が登録済みで、12月は13件の利用があったという。
登録事業者は、代行手数料として5000円(撮影2カ所)を支払う。利用代金の内訳は自治会が3200円、ORWA事務局が1800円という。
自治会は撮影スポットや駐車場の清掃、地元ウエルカムグッズ提供、カップルへの祝福などを担当する。事務局は申請代行業務、腕章の提供と管理、問い合わせ対応等を行う。
撮影スポットは長間浜、ムスヌン浜、長崎浜、竜宮城展望台、来間ガー、タコ公園、パチャビーチ。島の神事が行われる際は撮影は許可しないという。
説明会後、ORWAの上地明彦事務局長は「地元の観光にも影響を与えることができる。ウエディングフォトを歓迎する体制やムードづくりを構築したい」と述べた。