市民が待ち望んでいた高等教育機関がいよいよ今春、宮古島に誕生する。学校法人平成医療学園が運営する宝塚医療大学の新設学部である観光学部観光学科の1年次キャンパスが、今年4月に開校。校舎は旧城辺中学校を改装して活用し、敷地内に1年次生全員が入居可能な学生寮も建設されている。将来、宮古島の観光産業を支える人材が同学部から誕生することが期待される。

4年制である同大学の観光学部は、2023年10月に文部科学省から設置の認可を受けた。初年度の入学定員は100人で、1年次は全員が宮古島で学ぶ。基本、全寮制だが宮古島の学生は自宅からの通学が認められる。1年次終了後、2年次からは兵庫県にある尼崎キャンパスで4年次まで学ぶ。

宮古島キャンパスの校舎は、統合により廃校となった城辺中学校を活用。一部改修工事を行うものの、基本的にはもともとあった一般教室や特別教室、図書館などを講義室や教室として利用する。

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1年次では▽実践的で高い英語力▽情報処理能力やデータサイエンス・AIに関する知識技術の育成▽ホスピタリティー精神にあふれたコミュニケーション能力の育成▽感染症など医療分野の知識を教育▽充実したインターンシップ（職場体験）による実践的能力の育成−を目指したカリキュラムが行われる。

高い英語力育成のためキャンパスにはネイティブスピーカー教員が常駐し指導。医療分野の知識教育では医療大学のノウハウを生かしたカリキュラムが行われる。1年次のインターンシップは5日間の2クールとし、第1クールはホテル、第2クールではホテル以外の観光業や行政などでの職場体験が計画されている。

23年10月時点で沖縄エリアでインターンシップ先として決定しているのは、市内のリゾートホテルなど28団体となっている。

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定員100人のうち地元枠があるほか、入学金が免除となる指定推薦校枠もある。

一般入試の日程は、前期A日程が1月27日、同B日程は1月28日、中期は2月17日、後期は3月11日。総合選抜型の後期は3月15日。出願期間は一般の前期が1月15日まで。中期は1月5日から2月9日、後期は2月1日から3月1日、総合選抜型後期は2月5日から3月5日までとなる。

試験会場は宮古島にも設けられ、地元高校生は島内で受験することができる。宮古島会場は城辺公民館が予定されているが、一部日程は旧市役所城辺庁舎となる。

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詳細は同学部ホームページで確認できる。