「ストロングマン魂」誓う/トライアスロン大会開会式
第27回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市ほか)の開会式・ワイドーパーティーが22日夜、市総合体育館で開かれた。前回大会優勝者のウルフガング・グエンベル選手=カナダ=が「私たちの努力がストロングマン魂となることを誓います」と力強く選手宣誓。合計距離200・195㌔というロングディスタンスの競技に挑む“強人”たちは、レーススタートへ向け気持ちを高めていた。
国内47都道府県と海外16カ国・地域から合計1482人がエントリーしている今回の大会は、3月11日に発生した東日本大震災の復興支援大会と位置付け開催。開会式の冒頭では、被災者に対し参加者全員で黙とうをささげた。
大会長の下地敏彦市長は「皆さんが完走することで困難を乗り越える力を、長い道のりはたくさんの人で支えられているという希望を、被災した皆さんに届ける大会にしたい」との思いを述べた上で「豊かな自然を体感しながら、感動のゴールを目指して日ごろの成果を十分に発揮することを期待しています」とあいさつした。
選手宣誓では、前回大会で初出場初優勝を果たしたグエンベル選手が「今大会を東北地方の被災者の皆さんのためにささげたい。完走を目指す私たちの姿が、被災者の励ましになればと思う」とした上で「ボランティアや宮古島の皆さんに感謝しながら、頑張ります」と力強く宣言した。
オペラ歌手・中丸三千繪さんによる国歌とスペイン民謡「鳥の歌」のアカペラ独唱、大会公式ポスター入賞者の表彰式が行われたほか、枝野幸男内閣官房長官・沖縄および北方対策担当大臣の祝辞を沖縄総合事務局の竹澤雅之局長が、仲井真弘多県知事の祝辞を上原良幸副知事がそれぞれ代読した。
参加者たちは本番での自分や仲間たちの健闘を誓い、全員で乾杯した。
今回の開会式には、被災地から宮古島に避難している家族が招待された。参加した家族は、ストロングマンが多数、集まった熱気あふれる雰囲気を体感していた。