村の課題、改善求める/多良間村
中学生目線でただす/子ども議会 1年生12人登壇
【多良間】多良間村「子ども議会」がこのほど、村議会議場で開会した。一般質問が行われ、多良間中学校1年生12人が議員として登壇し、中学生の目線で伊良皆光夫村長ら村当局に村の課題などを質問し改善を求めた。
冒頭あいさつした伊良皆村長は「自分が疑問に思ったことをただ思うだけではなく、なぜそうなっているだろうかを調べて勉強することも大事。質問をして、質問内容によって皆さんがどう感じるかは大きな勉強、経験になる。日ごろから訓練している表現力も重要。将来に役立つことを願っている」と激励した。
子ども議会の議長には與那嶺琉さん、副議長には高江洲咲人さんが任命された。
傍聴席には村議や学校関係者らが見守り、保護者も役場ロビーに設置されたモニターで傍聴した。生徒たちは村営体育館の設置や木の実を使った商品開発、人材育成支援、動物病院の建設などについて質問。村当局も丁寧に回答した。
質問は▽八重山遠見台への道に外灯設置▽ごみ拾い▽黒豆の栽培▽多良間島限定品の生産販売▽多良間島でイチゴを栽培▽島のいろいろな場所にごみ箱を設置▽バスケットコート付き公園の設置▽子ヤギの触れ合い施設を作れないか▽雑貨店を作るのは▽星を見ることができる観光スポットをつくることはできないか▽中学校の体育館の修繕と一階のカーテンの取り付け▽ガチャの設置についてー。
このうち、亀川世羅議員は「サトウキビやカボチャ以外の特産品としてイチゴを栽培してはどうか」と提案した。
亀川一成産業経済課長は「イチゴ栽培には施設、農業用ハウス、水、潅水施設が必要となる。施設の整備には多額の費用がかかる。また、離島の多良間から出荷することは鮮度を維持することが難しく現段階で栽培することは厳しい。将来栽培技術が確立することができれば栽培を検討することも可能だと思う」などと答えた。。
傍聴した村議会の福嶺常夫議長は「皆さんが日ごろ感じた村の課題や、中学生らしい発想での質問があった。未来を担う皆さんが子ども議会の体験を通して村議会や、村役場の仕事を少しでも理解できたかなと思う。これからも村のことに関心を深め村の発展のために協力してほしい」と話した。