窃盗・知能・凶悪が増/23年刑法犯認知件数
全体では8件増の342件
宮古島警察署(喜屋武一郎署長)はこのほど、2023年の管内刑法犯認知件数をまとめた。それによると、全刑法犯の認知件数は22年の334件から8件増の342件となった。増加したのは窃盗、知能、凶悪犯だった。
認知総件数の内訳は殺人、強盗などの凶悪犯が7件(前年比6件増)、暴行や傷害などの粗暴犯が50件(同2件減)、窃盗犯が221件(同5件増)、詐欺や横領などの知能犯が19件(同9件増)、賭博、不同意わいせつなどの風俗犯が前年と同じ3件、器物損壊、住居侵入などその他が42件(同10件減)だった。
前年に比べ増加した窃盗犯では、車やバイク、自転車などの乗り物盗が増えた。同署では要因として、「宮古島ではスーパーやコンビニで施錠をしないまま買い物をする車両などが多く見受けられる。車両から離れる場合は必ず鍵を掛けるようにしてほしい」と呼び掛けた。
知能犯はインターネットやSNSに関連する詐欺事件が増えている。粗暴犯については前年とほぼ横ばいとなったが、依然として犯行時に酒を飲んだ状態で検挙される状況が多いという。
同署は「新型コロナウイルスの流行も落ち着きを見せ、市民や経済の動きが活発になったことに伴い、件数の増加につながったと見ている。合わせて観光客も増えているので適正飲酒を心掛け、事件事故に遭わないよう注意してほしい」と話した。