國學院が大会新で初V/大学駅伝
全区間1位「完全優勝」/2位順天堂、3位専修
宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2024(主催・同実行委員会)が11日、市陸上競技場を発着点とした5区間100・5キロで行われ、國學院大が5時間11分9秒の大会新記録で初優勝した。1区からトップに立ち、アンカーまで首位を譲らず、全区間1位の区間新で「完全優勝」の圧勝劇。2位は順天堂大で大会新、3位は専修大だった。5区間で計9人が区間新を出すなどハイレベルなレースを繰り広げた。地元中高生が参加した沖縄選抜も力走を見せた。
大会には今年の箱根駅伝5位の國學院大、同6位の法政大、同11位の東海大、同17位の順天堂大、東京国際大、芝浦工業大、専修大、大学連合、沖縄選抜が出場した。地元の中高生5人が沖縄選抜チームに加わり、5区を分割して走った。
レースは1区の終盤に國學院大の野中恒亨が抜け出し、2位に25秒差をつけてたすきをつないだ。その後も2~5区の選手も区間賞の走りで、他の追随を許さなかった。アンカーの本山凛太朗は、派手なガッツポーズでゴールテープを切った。
表彰式後、國學院大の山口祥太コーチは「目標にしていた優勝を達成できた。選手の頑張りをたたえたい。1区の野中が冷静に勝負所を見極めて、良い流れを作ってくれた。しっかり勝ち切れたことが今後につながる」と感想を語った。
チームを代表して佐藤快成(3年)は「チームの目標はレースで勝ち切ること。目標を達成でき、個人的には区間賞も取れたので、うれしい。ハードなコースだったがアピールできたと思う」と喜んだ。
コースは宮古南静園入り口や東平安名崎、下地運動公園を通過する一周道路を使用。1区19・5キロ▽2区21・8キロ▽3区20・2キロ▽4区20・4キロ▽5区18・6キロ-計100・5キロで健脚を競った。
この日のスタート時(午前9時)のコンディションは晴れ、気温16・6度、湿度64%、北北東の風5メートルだったが、時間の経過とともに日差しが強くなり、気温も上昇していった。
昨年大会よりも距離が伸びたが、全区間で区間記録を更新するなど好タイムが生まれた。
結果は次の通り。
【総合成績】①國學院大5時間11分9秒=大会新=②順天堂大5時間14分42秒=大会新=③専修大5時間22分37秒④東海大5時間24分40秒⑤芝浦工業大5時間27分17秒⑥法政大5時間27分54秒
【個人成績】1区=①野中恒亨(國學院大)59分16秒=区間新=②鬼澤大樹(順天堂大)59分41秒③橋本章央(芝浦工業大)1時間0分0秒▽2区=①高山豪起(國學院大)1時間7分15秒=区間新=②花岡寿哉(東海大)1時間7分59秒=区間新=③荒牧琢登(順天堂大)1時間8分30秒=区間新=▽3区=①田中愛睦(國學院大)1時間2分15秒=区間新=②小林侑世(順天堂大)1時間2分42秒=区間新=③中井陸人(東海大)1時間5分27秒▽4区=①佐藤快成(國學院大)1時間4分30秒=区間新=②堀越翔人(順天堂大)1時間5分37秒=区間新=③長谷川源(専修大)1時間6分34秒▽5区=①本山凛太朗(國學院大)57分53秒=区間新=②岩島共汰(順天堂大)58分12秒③新井友裕(専修大)58分43秒