掘り出し物求めどっと/宮古矯正展
初日600人来場、きょうまで
全国の刑務所で製作された作業製品を展示販売する宮古矯正展(主催・沖縄刑務所)が9日、市未来創造センター多目的ホールを会場に2日間の日程で開幕した。会場には初日から掘り出し物を求めて約600人が訪れ、初日の売り上げは約140万円と盛況だった。特にキャスター付きの木箱やスモーカー&バーベキューグリルなどは質も良く安価で大人気。レジの前には長蛇の列ができた。きょう10日は午前10時から午後3時まで行われる。
会場には財布やベルト、革靴、家具、木工品、バッグ、小型グリルなど約3000点を展示販売。宮古島では2年ぶりの開催ということもあり、お目当ての商品を求めて初日から多くの来場者でにぎわった。
スモーカー&バーベキューグリルを購入した40代の男性は「ホームセンターなどで売られている同じような商品よりもかなり安い。手作りで丁寧に作られているので良い買い物ができた」と喜んだ。
主催した沖縄刑務所の中村志郎所長は「沖縄だけでなく全国の刑務所で受刑者が手作りした製品を販売している。人気の商品はどこの会場でもすぐに完売する。ぜひ、来場して受刑者たちの頑張りも知ってほしい」と呼び掛けた。
矯正展とは、矯正行政に対する理解と協力を得るとともに、犯罪や非行のない明るい社会を築くことを目的に、「社会を明るくする運動」の一環として実施されている。
会場には親子連れらも多く訪れ、矯正展の意味を学びながら気に入った商品を買い求めていた。