職員の残業実態ただす/多良間村議会3月定例会
一般質問に5氏が登壇
【多良間】村議会(福嶺常夫議長)は12日、一般質問を行い、5氏が登壇して村政をただした。各課の職員の残業時間が報告され、二つの課は「残業はあるが、超勤の申告はない」と主張。豊見山正氏は、職員がサービス残業を強いられているとして「サービス残業を是正して、職員が生き生きと働ける環境をつくってほしい」と改善を求めた。
豊見山氏は、直近3カ月での各課の最長残業時間を報告するよう求めた。総務財政課は最長78時間、空港管理課は同65時間、住民福祉課は同57・5時間、観光振興課は同31・5時間だった。
一方で産業経済課と土木建設課、議会事務局、農業委員会からは残業はゼロ時間だと報告された。
亀川一成産業経済課長は「残業はやっているが、毎月の報告では職員からゼロ時間で上がってきている」、亀川竜矢土木建設課長は「特に超勤はない。残業は1時間以内で帰っている」とそれぞれ答弁した。
豊見山正氏は「残業はしているのに申告をしていないのは、産業経済課と土木建築課が当初予算に残業代を計上していないからだ。これでは職員がかわいそうだ」と指摘した。
伊良皆光夫村長は「残業の中身も大事だ。個人個人でどういった残業をしているか。ライフワークバランスを考えながら仕事に取り組み、残業が増えないように改善していくことを常々申し上げている」と述べた。