宝塚医療大 学生寮が完成/旧城辺中敷地内
「新しい歴史の始まり」/県内離島初の大学に期待
4月に開設される宝塚医療大学観光学部宮古島キャンパス学生寮の完成発表会が15日、城辺福里の同所で開かれた。同大の小原教孝統括長ら関係者が集い、テープカットで完成を祝った。県内離島では初となる大学設置。宮古の教育環境の充実だけでなく、地域の活性化につなげることを関係者が誓い合った。
宮古島キャンパスは旧城辺中学校を利活用。学生寮は敷地内に建設され、鉄筋コンクリート造3階建て。床面積は1968平方メートル。個室が127室あるほか、コインランドリー2室、共有スペースが各階に用意されている。
城辺福里出身の上田福三氏が会長を務める「北斗不動産ホールディングス」が学生寮を建設し、同大学が借り上げる。福田会長は「新しい歴史の始まり。学生が増えることで地域が活気づくことを期待している」と語った。
完成発表会には宝塚医療大、北斗不動産ホールディングス、市教育委員会、城辺地区地域づくり協議会、市議らが参加。施設内を見学した。
小原統括長は「城辺地域の皆さんの温かな支援をいただいた。これから始まる大学教育に対して非常に心強く、励みになる」と礼を述べた。
大城裕子教育長は「立派な学寮が完成し心から喜んでいる。学生が安心安全で快適に学べることを期待している」と話した。
学生寮建設には沖縄振興開発金融公庫と沖縄銀行が協調し、計9億5000万円を融資した。沖縄公庫の前村司部長は「就学機会の創設や地域の活性化に貢献する意義深い事業。お手伝いできたことをうれしく思う」と話した。
4月に入学するのは20人で、宮古島市からの入学はゼロという。24日にはオープンキャンパスを開き、地元高校生らに大学の魅力をPRする。