202ヘクタールに72万本植栽/宮古森林組合 森林率アップへ貢献
造林事業15年間実績 きょう「みどりの日」
宮古森林組合(組合長・下地敏彦市長)はこのほど、1995~2009年度までの造林事業実績をまとめた。それによると15年間で植樹は71万9700本、植栽面積は202㌶だった。宮古島の森林率は16.2%と県や全国と比べて低い状況。緑を増やしながら水源かん養機能や防風林の整備を図る造林事業の役割は重要になってくる。きょう4日は「みどりの日」
保育活動を含めた同組合の造林事業費は、設立当時(95年度)こそ6600万円だったが年々増加。99年度と2001年度の1億6000万円でピークに達した。その後も1億円台で推移してきたが、05年の市町村合併を機に予算が宮古島市に一元化されたため年々減少傾向に。10年度予算は730万円となり組合設立後、2番目に低い事業費となっている。
下地市長は、水資源の保全や農作物を台風などの災害から守るためにも、かん養林や防風・防潮林等の育成が必要だと指摘。市の森林率が県平均を大きく下回っていることなどから今後は予算獲得に努め、計画的に森林を整備し緑地面積の拡大を図る方針だ。
また、市民ボランティア組織「美ぎ島グリーンネットワーク」の植樹活動を支援、土地改良事業が終了したほ場などに防風林の植樹を進めていくとしている。
みどりの日 国民の祝日の一つで「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とする。ゴールデンウイークを構成する休日の一つ。