「原状回復できない」/平良松原の農地違反転用
粟国氏が議場で主張/与党議員は反発し怒号
平良松原の農地違反転用について関与している粟国恒弘氏が26日、市議会(平良敏夫議長)の3月定例会一般質問で登壇し、農業委員会などから「原状回復」を求められている同農地について「原状回復できない」と主張した。違反状態を認識しながらも開き直りともとれる発言に与党議員が反発し、怒声が飛び交う状況となった。粟国氏は同問題について平良簡易裁判所に調停申立書を提出受理されており、調停の場で話し合うとの主張を繰り返した。
同問題に関しては平良議長が粟国氏に対し、本人や身内などの利害関係に関することは質問できないことになっているため別の形で質問するよう求めた。
粟国氏は私見とした上で、「(先日の一般質問で)嘉数登副市長は複数法令に抵触する可能性があるとしているが、農業委員会や行政はそれを7年間も放置していた。なぜそうなったのか」と主張し、「私としては、法の下での私たちの生活の権利、生きる権利。原状回復ができない状況をしっかり法廷の場で説明していきたいと思っている」と述べた。
違反状態で、原状回復を求められている状況で原状回復ができないとの粟国氏の主張に対し、与党議員からは「原状回復ができないとはどういうことだ」といった怒声が飛んだ。
山下誠氏は「農地法違反の状態で原状回復ができないとの主張を議場で平気でするのは違反状態を続けると宣言しているのも同じだ」と問題視した。これに平良議長は「話しの流れを聞きながらの判断になる。音声データなど記録を確認した上で議長において適正な処理を行う」と話した。