反収減も高糖度で「豊作」/23-24年産サトウキビ
沖糖、宮糖城辺が搬入終了/基準糖度帯、それ以上9割超
沖縄製糖と宮古製糖城辺工場は29日、2023-24年産サトウキビ(原料)の搬入を終えた。沖糖は搬入量12万1957トンと前期比1万1996トン減。宮糖城辺は11万3317トンで前期比2000トン減となった。両工場とも反収は減産となったが、平均糖度は基準糖度帯かそれ以上が9割超えの豊作だった。
沖糖は平均糖度14・34度。トン当たりの農家平均手取り額は8144円だった。今期は天候に恵まれ、収穫作業は順調に進み操業期間は84日(原料搬入は80日)だった。今期の原料搬入は1月6日から始めた。晴天でハーベスターが順調に稼働し、計画通りに原料を搬入できたことで数年ぶりに3月中での終了となった。
反収については昨年の梅雨明けから8月ごろまでの小雨が影響したと考えられている。12万4000トンを見込んでいたが2000トンほど減産となった。糖度は95%以上の原料が基準糖度帯(13・1~14・3度)かそれ以上に達した。
一方、宮糖の平均糖度は14・62度。トン当たりの農家平均手取り額は8275円だった。今期の原料搬入は昨年12月13日からスタート。操業開始直後の悪天候続きの影響で計画より長い操業となった。基準糖度帯は31・52%、それ以上は62・25%となった。
同工場では当初、11万2000トンを見込んでいたが1300トン上回った。今後、伊良部工場の原料約1万トンを搬入する計画。
沖糖では「昨年の梅雨明けから8月ごろまで少雨傾向となったことから反収が落ちたが、小雨だったことで日照時間が長く生育は良かった。また、今期は雨の影響もなくスムーズに進んだ。原料代も過去最高となっている。反収は若干落ちてはいるが糖度が高いため農家手取りは良いと思う」と評価した。
来期に向けては「3月中に終了したことで株出しなどが早くなる。農家も早めに来期産に向けて取り組めるため来期は期待できると思う。コンスタントに雨が降ることを願っている」と話した。