保健師6人岩手へ派遣/宮古島市
被災者の健康管理に全力
東日本大震災の被災者支援で、宮古島市が保健師6人を岩手県に派遣する。6日、市役所平良庁舎で出発式があり、保健師の仲宗根美佐子さんは「被災者の皆さんの健康管理のために現地で少しでも役に立ちたい」と意欲を示した。派遣される保健師は、現地の保健師と連携して健康相談活動および被災者の精神的なケアに努める。
今回の派遣活動は県の呼び掛けに宮古島市が応じたもの。同市の中で希望や日程調整を含めて派遣可能な保健師を選抜した。
岩手県大船渡市の周辺に派遣される保健師は仲宗根さんをはじめ平良礼子さん、前川美奈代さん、下地正通さん、橋口紀江さん、下地利枝さんの6人。
第一陣として仲宗根さんがあす8日に出発し、14日まで支援活動を行う。22日には平良さんと下地正通さんが現地に出発。ほかの保健師は要請に応じて現地入りし、それぞれ保健活動に当たる。
下地市長は「被災地も少しずつ落ち着いてきたが、まだがれきの山があり、行方不明者も1万人以上いる。被災者の皆さんはプライバシーのない中で生活されており、心のケアが必要だ。現地の人の話を聞きながら、皆さんの能力を十分に発揮してほしい」と被災地での活動に期待した。
仲宗根さんは「自らの健康管理に気を付けながら被災地で頑張りたい。私たちと同じ保健師が現地で頑張っている。連携して保健活動に当たりたい」と決意を示した。また「現地での経験を今後の自分たちの活動の中で生かしたい」と話した。
下地正通さんは「被災者の皆さんのために少しでも役に立てれば良いと思う。今回の支援活動で経験し、自分たちの活動でもしっかりと役立てたい」と気を引き締めた。