「飼い主の義務」/狂犬病予防注射始まる
宮古島市は7日、市役所西側駐車場で狂犬病の集合予防注射を開始した。午前9時からの予防注射には、西里や腰原などこの日対象となった地区から愛犬を連れた飼い主が訪れ、約120匹が狂犬病の予防注射を受けた。
飼い主に連れられて来た犬の中には、雰囲気を察してぶるぶると震え後ずさりする姿も見られ、小型犬は飼い主がしっかりと抱いて注射をした。
市内平良に住む48歳の男性は愛犬ハチと共に訪れ「予防接種を受けるのは飼い主の義務だし責任。犬のためにもなるので毎年きちんと受けている」と話した。
予防注射を受けた犬の飼い主には市から首輪に付ける「予防注射済票」が渡された。
予防注射を行った赤嶺獣医科医院の赤嶺学獣医師は「狂犬病が根絶されていない国もある。海外に出るときは確認をして、必要であれば病院で人間もワクチンを注射してほしい」と呼び掛けている。
市は狂犬病予防法により犬の飼い主には、生後91日以上の犬の登録と、年1回の狂犬病予防注射が義務づけられていることから必ず受けるよう呼び掛けている。
集合注射はこの後、8日から6月19日までの毎週日曜日に実施される。新規登録手数料は3000円、注射済票手数料500円を含む注射料金も3000円。集合注射に参加できない場合は、最寄りの動物病院での注射が必要となる。