小学、県平均下回る/10年度学力到達度調査
中学は超も差縮小/小・中とも無回答率高く
昨年12月に実施した2010年度県学力到達度調査結果が17日に市中央公民館で行われた小・中学校学対担当者および校内研究主任研修会(主催・市教育委員会)で示された。同調査における正答率で、宮古地区小学校は国語と算数A(知識)B(活用)とも県平均を下回ったほか、前年度よりもその差は広がった。中学校は県平均を上回るも前年度に比べその幅は縮小。また、小、中学校とも無回答率は県平均より高いことも報告された。
こうした実態を踏まえ、市教育委員会では「それぞれの学校で足りない部分、課題を明確にしてそれを克服する取り組みを実施して確かな学力向上を図ってほしい」と呼び掛けた。
同調査は、児童生徒一人一人の基礎的・基本的な知識・技能やこれらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の定着状況を把握し、各学校の指導方法の工夫改善に生かすことを目的に毎年実施している。
宮古地区の小学校で県平均正答率を上回ったのは、国語Aで20校中6校、国語Bも6校。算数Aは5校、算数Bも5校となっている。
すべての領域で県平均正答率を上回った学校数は4校となっている。
中学校で県平均正答率より上回ったのは、国語Aで16校中9校、国語Bで7校。数学Aで7校、数学Bで12校となっている。
全体的に県平均を下回った英語は16校中5校が県平均を上回った。
すべての領域において県平均を上回った学校数は2校となった。
小学校では、前年度に比べ、どの領域においても県平均との平均正答率の差が大きくなっており、各学校で県平均正答率達成を目標にした取り組みの充実化が求められた。
中学校では、どの領域でも県平均との差が小さくなっており、さらに前年度は県平均を上回っていた英語が県平均を下回ったことから、今回の結果についての分析と考察などを活用するなど各学校での取り組み充実を呼び掛けている。
市の今年度学力向上対策の重点目標としては▽確かな学力をはぐくむための「わかる授業」の工夫改善▽各調査における正答率向上および無回答率の減少▽保護者や地域との連携-などを掲げている。