11/24
2024
Sun
旧暦:10月24日 先負 壬 
社会・全般
2011年5月22日(日)9:00

「台風石」や植物など見学

市民ら東平安名崎を歩く


台風岩や植物などを見学した参加者ら=21日、東平安名崎

台風岩や植物などを見学した参加者ら=21日、東平安名崎

 市総合博物館(奥平徳松館長)で開催中の第17回企画展「東平安名崎の自然と歴史」の関連行事で21日、現地見学が行われた。市民22人が参加し、台風石(岩塊)や津波石(同)、植物、パナリに住む鳥などを観察。講師は地質学に詳しい安谷屋昭さんと、市教育委員会の佐藤宣子さんが務めた。


 岬の東端では、岩塊群が見られる。その一つが「マムヤの墓」と呼ばれる岩。推定重量は180㌧。安谷屋さんは「海面が現在より10㍍以上も高かったころ、台風の高波によって横転移動したと思われる。形成年代は、10~11万年前と推定される」と話した。

 岩肌が摩耗し丸みを帯びた岩については「高波より強力な大津波によって海底の回転石が打ち上げられた可能性が大きい」と推測。岩に付着するサンゴ片の年代推定の結果、1771年の明和の大津波以前に数回の津波があったとみられるという。

 参加した男性は「自然の力、水のパワーを実感した」と感想を語った。

 参加者らは、望遠鏡をのぞきパナリ岩礁一帯を飛び回るアジサシを観察した。同所は、アジサシの貴重な繁殖地。今後は保護のために、繁殖期の立ち入りを禁止することが望まれるとしている。

 自生する植物のうち、テンノウメ群落は、日本最大規模。希少種のミヤコグサやインドカズラも特徴的な植生という。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!