農作物に甚大な被害、台風2号
タバコの葉ちぎれる
28日の宮古島地方は午後から、台風2号の強風が吹き荒れ、農作物に甚大な被害が出た。空の便は昼前から、海の便は朝から全便欠航し、利用者の足を止めた。停電や電話の不通が発生し、市民の生活に影響した。宮古島市は午前7時に台風災害警戒本部を設置。同本部によると、午後4時現在、人身被害は確認されていない。
■農作物
農作物では、収穫中の葉タバコの葉がちぎれ飛んだ。サトウキビは梢頭部が折れたり、葉が裂けたりした。島外に出荷している野菜にも影響があった。
露地の葉タバコは、風をもろに受け、甚大な被害を受けたとみられる。収穫期の台風は過去にもあったが、勢力が弱く今回ほどの被害ではなかった。収穫は3月下旬から始まり、4割程度を残していた。
マンゴーは袋掛けが始まり、収穫を日後ごろに控えていた。
ハウスのビニールがはげ、吹き込んだ風で実が揺れた。今後、実の打撲やこすれなどによる被害拡大が懸念される。
マンゴー農家の男性は「かなりの被害になると思う。収穫前の強い台風の襲来は、これまでに経験がない」と落胆の表情を見せた。
出荷野菜のゴーヤーとトウガンは、7月末までの出荷を予定していたが、台風接近のためハウスのビニールを外した。台風にさらされたこれらの野菜は、大打撃を受けた。