平良港耐震バース整備を/美ぎ島美しゃ市町村会
仲井真知事に協力要請
【那覇支社】美ぎ島美しゃ市町村会(会長・下地敏彦宮古島市長)は30日、県庁に仲井真弘多知事を訪ね、宮古島市からの要望として、2012年度国庫予算に耐震バース整備を盛り込んだ「平良港漲水地区再編事業(新規)」の要請に協力するよう求めた。また同市町村会から、「尖閣諸島海域内での漁業者安全操業確保」を国に対して強く働き掛けるよう協力を要請した。
平良港の耐震バース整備事業は、同市が08年11月に同港湾計画を改訂し、大型船舶航行の安全性確保と出入港、緊急物資搬入などの安全な市民生活確保のため、国に対して事業実施を求めていたもの。
船舶の大型化などに伴って同港の再整備が急がれていることなどから、次年度予算の概算要求を前に、国に対して要請を行う。
協力要請を受けた仲井真知事は、整備効果などの内容説明を受け、「宮古島市と一緒になって県としても要請していきたい」と述べ、予算要求に協力することを約束した。
また、昨年の中国漁船の海上保安庁巡視船衝突事件を発端に、尖閣諸島近海での中国漁船による不法操業問題がクローズアップされていることから、同市町村会では①尖閣諸島海域での漁業者の安全操業確保②海保船舶等の機能高度化③海保要員の増強④外国漁船被害救済事業の継続-などを政府関係機関に求めることを確認。
同要請について、県も積極的に働き掛けるよう求めた。中山義隆石垣市長が要請書を仲井真知事に手渡した。