「定時・定量・高品質」生産を/宮古地区青果物
ブランド化で推進会議
2011年度の第1回宮古地区青果物ブランド確立推進会議(下地秀一会長)が30日、県宮古農林水産振興センター農業改良普及課で開催された。野菜の取り組みについては、JAの共同選別が市場から評価されているとの見方で一致。今後の課題には、量の確保などを挙げた。
ブランド確立には、「定時・定量・高品質」の生産出荷体制の構築が基本条件になるという。
県がブランド化後押しのため、拠点産地品目に認定している野菜はゴーヤー、トウガン、カボチャの3品目。行政や農家は、ブランド化の基本条件を充足するために品目ごとに産地協議会を設置して、生産技術向上や量の確保に取り組んでいる。
JAによると10年度のゴーヤーの平均キロ単価は前年度比76円高の491円、トウガンが同比31円高の196円、カボチャが同比43円高の390円と軒並み高値。近年同3品目は、高値安定で推移し、取り組みの成果が出た形になった。
JAの報告によると、10年度生産量はゴーヤー401㌧、トウガン839㌧、カボチャ373㌧。11年度は同実績比10%増を目指す。
下地会長はブランド化について「全国的に宮古島の名前が知られ、差別化されるまでに育てなければならない」と指摘。今後に向けては、一層のPRの必要性も強調する。